• Emptiness

陶器には、「育つ」という考え方があります。

使えば使うほど味が出る、深みが増す、というとても素敵な発想です。

 

しかしガラスの場合は、愛用する中でくすみやカケなどが生じやすいこともあり、「育つ」という概念はあまり持たれることがありません。「育つ」ことは難しくとも、品物が使い手の元でさらに魅力を増すような、余白を残せないかと考えるようになりました。

 

これこそが、自分たちが大切にしている「Emptiness」という考え方です。その余白や空白は、使い手の元で何らかの要素が加わることにより、満たされていきます。それらを感じさせるものとして、この言葉を選びました。

そこで堀口切子では、商品に小さなサプライズを仕掛けることにしています。自分たちが作り終えたときではなく、使い手の元で完成するような切子です。食べ物や飲み物が添えられたときや、様々な角度から眺めたとき、光がさしたときなど、使うときに初めて完成を迎えるようなモノ作りを目指しています。

 

Ceramic wares are traditionally believed to “mature”.

It is a wonderful concept: constant use of ceramic wares will add charm, and bring out the true beauty.

 

Contrastingly, glassware are likely to lose its’ luster and can be chipped through habitual use, which can be far from “maturing”.

 

At Horiguchi Kiriko, we consider leaving “space” in our products for the users to fill in.

 

These blank spaces will be filled in with an additional element, and completed at the hands of a user.

We aspire to produce Edo Kiriko wares that are finally perfected the moment they are brought into use: when complimented with food and drinks, gazed at from various angles, and when beams of light hit the glass.

 

This is “Emptiness”, an essential concept for our creations.

 

 

 

2019.9.30

堀口切子

  • Emptiness

陶器には、「育つ」という考え方があります。

使えば使うほど味が出る、深みが増す、というとても素敵な発想です。

 

しかしガラスの場合は、愛用する中でくすみやカケなどが生じやすいこともあり、「育つ」という概念はあまり持たれることがありません。「育つ」ことは難しくとも、品物が使い手の元でさらに魅力を増すような、余白を残せないかと考えるようになりました。

 

これこそが、自分たちが大切にしている「Emptiness」という考え方です。その余白や空白は、使い手の元で何らかの要素が加わることにより、満たされていきます。それらを感じさせるものとして、この言葉を選びました。

そこで堀口切子では、商品に小さなサプライズを仕掛けることにしています。自分たちが作り終えたときではなく、使い手の元で完成するような切子です。食べ物や飲み物が添えられたときや、様々な角度から眺めたとき、光がさしたときなど、使うときに初めて完成を迎えるようなモノ作りを目指しています。

 

Emptiness

Ceramic wares are traditionally believed to “mature”.

It is a wonderful concept: constant use of ceramic wares will add charm, and bring out the true beauty.

 

Contrastingly, glassware are likely to lose its’ luster and can be chipped through habitual use, which can be far from “maturing”.

 

At Horiguchi Kiriko, we consider leaving “space” in our products for the users to fill in.

 

These blank spaces will be filled in with an additional element, and completed at the hands of a user.

We aspire to produce Edo Kiriko wares that are finally perfected the moment they are brought into use: when complimented with food and drinks, gazed at from various angles, and when beams of light hit the glass.

 

This is “Emptiness”, an essential concept for our creations.